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蜷川実花監督 映画「人間失格」太宰治と3人の女たち を見てきた。ネタバレ注意。


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蜷川実花監督、小栗旬主演の太宰治「人間失格」を見てきた。

酒と恋に溺れる日々を送っていた太宰が「人間失格」を書き上げるに至った経緯が描かれている。

3人の女たちには宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみというのも興味深々。

太宰の妻美智子役に宮沢りえ

作家志望の愛人静子役に沢尻エリカ

太宰の最後の女役に二階堂ふみ

なーんでこんなダメ人間に惚れてしまうのか?

どんなにダメ人間でも才能に惚れると溺れていってしまうのか?

末っ子か一人っ子か!と思うほど自分勝手な男(個人の勝手な想像ですいません)。

実際には弟がいました。

使用人もいた様な大地主の家に生まれたみたいなので、やはり我がままに育ってはいるかもしれません。

 

オープニングは海辺での心中シーンから始まるが、一緒に死のうとした女が最後に発した言葉が違う男の名前で「え?」となり一人海から上がってくる。

相変わらずの堕落した生活の中、「斜陽」のモデルとなった太田静子から手紙を受け取り小説を書く指導をして欲しいと言われ会う事になり、文才に惚れ愛し合いう様になり子供が欲しいと言われる。

妻との間には2人の子供がいて更に身重なのに。

参考にしたいからと静子の日記を借り「斜陽」を発表。

その頃山崎富栄と知り合い「君は僕が好き」などと言い救いを求めていく。

静子との間には子供が生まれ「治子」と名付ける。

富栄は太宰に溺れていき、美智子はそんな夫を我慢強く見守り才能を信じ叱咤するが心が折れそうになってくる。

太宰の体はもうボロボロ。

太宰は「人間に失格した男」の話しに取り掛かっていくが・・・

 

書き終えた太宰は 妻への遺書などを残し富栄と共に玉川上水に身を投げる。

遺体が上がる。

美智子への遺書には「美智様、お前を誰よりも愛していました」と書かれていた。

今までのモヤモヤが晴れたかの様に美智子は普通の生活に戻っていく。

 

富栄の遺書には「こんな幸せな死に方をしてすいません」と書かれてたらしく、そこまで想える相手がいるって凄いと思いました。

 

映画を見て勝手にいろいろ思った所書いてみます。

・最初の妻、初代が不貞をしてショックを受け後に離婚するのに自分はするのねーと思った。

・静子が幸せそうに歩いて行く梅畑が印象的だった。 

・静子、富栄には「一緒に溺れよう」などと言い、妻の美智子には甘えるのね。 

・二階堂ふみの濡れ場は見事。沢尻エリカももう少し出しても良かったのでは?

・美智子が子供たちとインクを泣きながら顔に塗るシーンはもう少し短くてもと思いました。 

・彼岸花の咲き誇るあの場所は何処?

・最初から最後まで色彩豊かで、 女優陣の衣装もイロトリドリで素敵でした。

・最後美智子が戸を開けた時の庭の菖蒲が印象的。

・こんなダメ男に惚れてしまうのに最後は女の強さが心に残ります。

・男優陣は脇役にすぎない。

・本当に女は強い! 

・結局ダメ人間の弱いところに人間的魅力を感じ惹かれるのかも。

・エンディングの東京スカパラダイスオーケストラftチバユウスケの「カナリヤ鳴くころ」も良かった。

 

などと、なんだかんだと書きましたが、太宰治にとても興味が湧いたし映画は楽しく見れました!

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』公式サイト